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「聴く・語る~戦争のこと4」

2022.02.15

 毎日頑張って歩いておられる方です。

いっしょにお散歩し、休憩時にお話しされました。

                      

「私は20歳で召集され、福井の武生から満洲に渡った。

仲間が死ぬとき、彼らが何と言ったかわかりますか?」

職員「「おかあさーん」、でしょうか・・」

「そう!そのとおり!」と力を込めておっしゃられた。

「亡くなった兵士の小指だけ切って、持って帰って、

ご家族に渡すため、日本に帰ってきましたよ。」

身体に気をつけてお元気でお過ごしいただくよう、お話ししました。

    

「聴く・語る~戦争のこと3」

2022.02.14

 職員「私も家でサツマイモを植えていますが、

年配の方が「ツルを分けてほしい。なつかしい」と言われて、

あげることがあります。

はじめは芋のツルをどうやって食べるのかと不思議でした。」

「サツマイモのつるで思い出した。

家の兄が山奥に芋のつるを植えた。

竹やぶを開いて、がんばって耕したんや。

それでも少しだけの畑やけど。

ある日、それを取りに山に登った。

急な道で大変なところで人が来るようなところではないんやけど。

なのに行ったら、つるは茂っているのに、

下の土には芋が一個もなかった。一個も。

兄とがっかりしたけど、つるだけでも持って帰ろうと思って、

リュックに詰め込んで背負って持って帰った。

そしたら汽車のなかで、買い出しの周りの人たちが

「芋のつる、どこで手にいれた」と聞いてきて。

買い出しはよく行った。

着物などを農家さんに持っていってお米などを買い出しした。

お母さんのお手伝いで、お母さんの手助けしようと思って。

そんな思い出があるわ。

「聴く・語る~戦争のこと2」

2022.02.13

 (テレビで大阪の安治川(旧淀川)という町ロケを

 やっていたのを一緒に見ており)

「私は大阪はあんまり知らんのよ、

ずっと京都に住んでいたから」

職員が大阪は賑やかいイメージがありますが、

古い街並みや歴史もありますねとお話しすると

「あ、そうや、一度戦争が終わるころ、

大阪に行ったことがある。この安治川というところ。

お父さんが鹿児島から船でサツマイモを

調達してくれたのを取りに行ったんや」

職「安治川は大きな川ですね、船が行き来してたんでしょうね。

薩摩(鹿児島)で取れる芋だから、サツマイモって言うんですね。」

       

「そうそう。大阪空襲のあとやった。家は全部焼けていて、

焼け野原やった。大きな建物だけ残ってた。でも鉄筋だけ。

ほんとにびっくりしたなあ。あのお芋は本当にうれしかった。

お父さんのおかげやった。」

聴く・語る~戦争のこと1」

2022.02.12

 これから何本か、

ブログで「聴く・語る~戦争のこと」として

掲載いたします。

 ご利用者さまとのお話のなかで、

問わず語りに語られた戦争のお話です。

淡々とお話しいただくその表情は、

かえって当時の大変さを物語っています。

 「戦争」のお話は、胸にしまって

おかれる方も多いでしょう。

 実際、私自身も父から何も聞かずに来ました。

亡くなってしばらくすると、

「ああ、聞いておけばよかった」と後悔しました。

でもきっと言いたくないことも多々有ったことは、

想像に難くありません。

 ご利用者様もご家族に話された方、

話されてない方、どちらもおられると思います。

身内ではない私だからこそ、

気持ちを語っていただいたこともあるかと思います。

               

プライバシーには十分配慮しながら、

ご利用者様の言葉を綴っていきたいと思います。

「身辺雑記」ブログ100本達成しました!

2022.02.10

 

 実際の№は各課の紹介や食事の案内なども

   入っていますのでこれより多い本数となっています

 ご家族や地域のみなさま、

また当施設にご興味のある方、

「ブログ読んでますよ」のお声掛けと、

行事や取り組みにあたたかい

ご理解をいただきありがとうございます。

 ブログも100本目に突入し、

書く責任はいや増しますが不思議と

書くことは次から次に出てきて、

私にとっては実は楽しい作業です。

 特に「聴く・語る」は紙面に出せない内緒の話?

も会話に出てきて、笑いあったりします。

また「戦争」のお話もお聞かせいただくこともあり、

こちらは今私の胸にしっかりととどめていますが、

また折を見てみなさまのお気持ちをお伝えしたいと思います。

 「看取りの人」はいろいろ考えたり悩んだりする中で

「生きるとは」「逝くとは」を本当に考えさせられる方々です。

 「身辺雑記」はまさしく私個人の記憶ですが、

高齢者のみなさんと重なる部分も多く、

家族様がお読みいただくときにご自分の親ごさまを

思い出して頂けるよう配慮しています。

101本からもかわらず

           よろしくお願いいたします!

                                            寺尾 美智子

 「お正月レク」(書初め)

2022.01.17

お正月の行事のひとつ、

「書初め」

みなさんこれまで

書初めをされた方も多いですね。

見本を見て筆を持ち、

息を整え、墨のあともうるわしく

書初めを楽しまれました。

色紙に新年の印と虎のシールを貼って、

出来上がりました。

 

 「お正月レク」「お正月を祝って昆布茶でお祝い」

2022.01.14

これまでお正月は交流ホールで

「お茶会」

「映写会」

「書初め」

「お正月の遊び~百人一首、すごろくゲーム」

そして来訪されたご家族様との

記念撮影などの取り組みをおこなってきましたが、

やはり新型コロナウイルス感染症により、

まだみなさんが集まる催しはできません。

その代わり、

各ユニット毎に「昆布茶」を提供し、

お正月の雰囲気を感じてもらう

ひとときといたしました。

    

新春を寿ぎ、

今年一年無病息災でと祈って

ユニットのみなさんといただきました。

 

  

新年のごあいさつ

2022.01.01

 新年あけまして

  おめでとうございます

  謹んで新年のお慶びを申し上げます。

  施設運営にたいし、ご理解ご協力を

  いただいておりますことに

  厚く御礼申し上げます。

  今年度もよろしくお願い申し上げます。

 さて今後3回目のコロナワクチン接種も

 予定しておりますが、

 施設ではさらに感染対策を徹底し、

 ご利用者様ご家族様、

 また地域の方々に

 「安心安全」を提供していきますよう

 尽力する次第です。

 本年もどうぞよろしくお願い致します。

 元旦の「旦」は一月一日に上る

 朝日を表しているということです。

 今年こそ、晴れ晴れとした

 朝日を感じられる一年で

 ありますようにと念じています。

   

うずまさ共生の郷施設長

            田中考行

いよいよ年の瀬

2021.12.28

今年もコロナウイルス感染症一色の一年でした。

ご家族様にも面会等ご不自由をおかけしました。

今年はコロナウイルスワクチン

2回の接種(ご利用者職員とも)と

インフルエンザ予防接種も終了いたしました。

現在「オミクロン株」も取りざたされていますが、

つつがなく来年を迎えたいところです。

さて今年はその他に

「藤井総太君」

「大谷翔平選手の二刀流」

「東京オリンピック・パラリンピック」など、



明るい話題もじつは多かったですね。

来る年も明るい一年で、

みなさまお元気で

お過ごしいただきたいと思います。

みなさま、良いお年を。

「書棚紹介」

2021.12.24

 1階フロアのサロンでは本棚をしつらえています。

ソファに掛けてご利用者様が

本や雑誌を楽しむひとときを提供しています。

ユニットにも貸し出しをしています。

さて今回は新しく入荷した本をご紹介しましょう。

新しい、とはいっても、

古書店で買い求めたなつかしの一冊です。

「きいちのぬりえ~ぬりえ作家、蔦谷喜一の世界」です。

きいちのぬりえ、介護のレクでよく耳にしますね。

昔なつかしのぬり絵です。

私は紙の着せ替え人形で遊んだ年代です。

本屋さんのポップ(紹介)風にいうと、

「女の子の永遠のあこがれ!」

「3頭身の愛らしい女の子!さあ、みんなでぬり絵を楽しもう!」

「塗ればあなたも少女時代に戻れます!」と

いったところでしょうか。

 

「ぬりえ」もじつは奥の深いレクリエーションです。

「絵は苦手」という方でも、ぬり絵は線が書かれており、

好きな色を考えながら塗る時、みなさんほんとに一生懸命取組まれます。

「出来た!」と言われて見せていただくときは、

きっときいちのぬり絵をぬっていた

あの少女時代に戻っておられるのではないでしょうか。

「身辺雑記」

2021.12.22

先般、「ご朱印」のお話をしました。

ご朱印をいただくのは「四国八十八か所」「西国三十三か所」

また「関西花の寺二十五か所」などがあります。

今、お城巡りや鉄道の旅をして印を集める

「ご城印」「鉄印」もブームとなっていますね。

私も去年、明智光秀ゆかりの福知山城を

初めて訪れご城印をいただきました。

好きなところを巡りながら、

印をいただき癒されるひとときを過ごせますね。

でも本屋で「ご酒印」帖を見た時はさすがにびっくりしました。

なんでも蔵元を巡って、飲んだお酒のレッテルを

貼っていく本だそうです。

ここまでくると趣味が勝っていますね。

どうぞお酒は控えめに。

「聴く・語る」~ご利用者のお話から~(8)

2021.12.19

 歩けなくなるとかなんので、

マンションの廊下をがんばって歩いていた。

好きなことは温泉旅行。

  

東北にも行った。

お寺巡り、弘法市、デパート巡りが好きだった。

本もいろいろ読んだ。

「婦人倶楽部」や「主婦の友」の雑誌を読んでいた。

トランプや花札もやったで。

 

和裁をずっとやっていて、

仕事は座ってしていたので膝を痛めてしもた。

畑で野菜は作っていたけど、

私はぬかの匂いがかなんで、

ぬか漬けはつけなかったで。