うずまさ共生の郷ブログ
2022年02月
2022.02.26
「聴く・語る~戦争のこと6」
「戦争中は金閣寺や平野神社に逃げた。
金閣寺の山に薪も取りに行った。
おばあさんとおイモとおにぎり持って、
一日集めに行った。
お母さんが買い出しに行くのに、
私が朝4時に路面電車に乗って、
京都駅まで切符を買いに行ってた(配給制か)。
お母さんが買い出し行くの大変やったから、
ちょっとでも手伝おう思て。
「疎開」も行ったけど、
食べるもんが無い。
ほんとに苦労した。
あれはもう絶対行きたくないわ。」
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[うずまさ共生の郷ブログvol.162]
2022.02.18
「聴く・語る~戦争のこと5」
「若いころ、支那事変(日中戦争)から始まって、
ずっと戦争だった。」
職員「盧溝橋(ろこうきょう)事件」ですね。」
「そうそう。
(太平洋戦争では)伏見で入隊し、鳥羽に行った。
太平洋の守りを固めようとしていた
(当時は米国と戦っていたので)。
でも戦争には行かなかった。
戦争が終わって25年間、仕事をした。
若い時のことを思うと、
よー、身体がもったな、ありがたい。」
奥様の看病をずっとされていた方です。
「看病、そうやな、(夫婦は)
もちつもたれつですな」と仰せでした。
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[うずまさ共生の郷ブログvol.161]
2022.02.15
「聴く・語る~戦争のこと4」
毎日頑張って歩いておられる方です。
いっしょにお散歩し、休憩時にお話しされました。
「私は20歳で召集され、福井の武生から満洲に渡った。
仲間が死ぬとき、彼らが何と言ったかわかりますか?」
職員「「おかあさーん」、でしょうか・・」
「そう!そのとおり!」と力を込めておっしゃられた。
「亡くなった兵士の小指だけ切って、持って帰って、
ご家族に渡すため、日本に帰ってきましたよ。」
身体に気をつけてお元気でお過ごしいただくよう、お話ししました。
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[うずまさ共生の郷ブログvol.160]
2022.02.14
「聴く・語る~戦争のこと3」
職員「私も家でサツマイモを植えていますが、
年配の方が「ツルを分けてほしい。なつかしい」と言われて、
あげることがあります。
はじめは芋のツルをどうやって食べるのかと不思議でした。」
「サツマイモのつるで思い出した。
家の兄が山奥に芋のつるを植えた。
竹やぶを開いて、がんばって耕したんや。
それでも少しだけの畑やけど。
ある日、それを取りに山に登った。
急な道で大変なところで人が来るようなところではないんやけど。
なのに行ったら、つるは茂っているのに、
下の土には芋が一個もなかった。一個も。
兄とがっかりしたけど、つるだけでも持って帰ろうと思って、
リュックに詰め込んで背負って持って帰った。
そしたら汽車のなかで、買い出しの周りの人たちが
「芋のつる、どこで手にいれた」と聞いてきて。
買い出しはよく行った。
着物などを農家さんに持っていってお米などを買い出しした。
お母さんのお手伝いで、お母さんの手助けしようと思って。
そんな思い出があるわ。
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[うずまさ共生の郷ブログvol.159]
2022.02.13
「聴く・語る~戦争のこと2」
(テレビで大阪の安治川(旧淀川)という町ロケを
やっていたのを一緒に見ており)
「私は大阪はあんまり知らんのよ、
ずっと京都に住んでいたから」
職員が大阪は賑やかいイメージがありますが、
古い街並みや歴史もありますねとお話しすると
「あ、そうや、一度戦争が終わるころ、
大阪に行ったことがある。この安治川というところ。
お父さんが鹿児島から船でサツマイモを
調達してくれたのを取りに行ったんや」
職「安治川は大きな川ですね、船が行き来してたんでしょうね。
薩摩(鹿児島)で取れる芋だから、サツマイモって言うんですね。」
「そうそう。大阪空襲のあとやった。家は全部焼けていて、
焼け野原やった。大きな建物だけ残ってた。でも鉄筋だけ。
ほんとにびっくりしたなあ。あのお芋は本当にうれしかった。
お父さんのおかげやった。」
[うずまさ共生の郷ブログvol.158]
2022.02.12
「聴く・語る~戦争のこと1」
これから何本か、
ブログで「聴く・語る~戦争のこと」として
掲載いたします。
ご利用者さまとのお話のなかで、
問わず語りに語られた戦争のお話です。
淡々とお話しいただくその表情は、
かえって当時の大変さを物語っています。
「戦争」のお話は、胸にしまって
おかれる方も多いでしょう。
実際、私自身も父から何も聞かずに来ました。
亡くなってしばらくすると、
「ああ、聞いておけばよかった」と後悔しました。
でもきっと言いたくないことも多々有ったことは、
想像に難くありません。
ご利用者様もご家族に話された方、
話されてない方、どちらもおられると思います。
身内ではない私だからこそ、
気持ちを語っていただいたこともあるかと思います。
プライバシーには十分配慮しながら、
ご利用者様の言葉を綴っていきたいと思います。
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[うずまさ共生の郷ブログvol.157]
2022.02.10
「身辺雑記」ブログ100本達成しました!
実際の№は各課の紹介や食事の案内なども
入っていますのでこれより多い本数となっています
ご家族や地域のみなさま、
また当施設にご興味のある方、
「ブログ読んでますよ」のお声掛けと、
行事や取り組みにあたたかい
ご理解をいただきありがとうございます。
ブログも100本目に突入し、
書く責任はいや増しますが不思議と
書くことは次から次に出てきて、
私にとっては実は楽しい作業です。
特に「聴く・語る」は紙面に出せない内緒の話?
も会話に出てきて、笑いあったりします。
また「戦争」のお話もお聞かせいただくこともあり、
こちらは今私の胸にしっかりととどめていますが、
また折を見てみなさまのお気持ちをお伝えしたいと思います。
「看取りの人」はいろいろ考えたり悩んだりする中で
「生きるとは」「逝くとは」を本当に考えさせられる方々です。
「身辺雑記」はまさしく私個人の記憶ですが、
高齢者のみなさんと重なる部分も多く、
家族様がお読みいただくときにご自分の親ごさまを
思い出して頂けるよう配慮しています。
101本からもかわらず
よろしくお願いいたします!
寺尾 美智子
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[うずまさ共生の郷ブログvol.156]
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